「奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」@庭園美術館(目黒)2022/03/26
20世紀最大の芸術運動であったシュルレアリスムは芸術の枠を超えて、人々の意識の深層にまで影響力を及ぼしました。革新的な意匠を生み出し、時代を先駆けようとする優れたクリエーターたちの表現は、時にシュルレアリスムの理念と重なり合うものであり、モードの世界にもシュルレアリスムに通底するような斬新なアイデアを垣間見ることができます。
一方、シュルレアリストたちと親交のあったエルザ・スキャパレッリは、シュルレアリスムの潮流のなかで示された特異な感覚を、モードの世界に積極的に取り込んでゆきました。またシュルレアリストたちは、帽子や靴、手袋といったファッションアイテムを霊感の源として、絵画や写真、オブジェといった作品のなかに生かしました。衣裳へのトロンプ・ルイユ(だまし絵)的なイラストの導入や、内側と外側の意識を反転させたようなデザイン等、シュルレアリスムを契機として出現したユニークな発想力は、まさに「奇想のモード」として今日にまで影響を与え続けています。
本展ではさらに、シュルレアリスムの感性に通ずるような作品群にも注目し、現代の私たちからみた<奇想>をテーマに、16世紀の歴史的なファッションプレートからコンテンポラリーアートに至るまでを、幅広く展覧します。シュルレアリスムがモードに与えた影響をひとつの視座としながら、その自由な創造力と発想によって、モードの世界にセンセーションをもたらした美の表現に迫ろうとするものです。(公式サイトより)
くわしくは公式サイト
https://www.teien-art-museum.ne.jp
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https://www.fashion-press.net/news/81439
「日本の映画館」@国立映画アーカイヴ(京橋)2022/4/12-7/172022/03/26
映画興行発展の象徴となった東京浅草六区、戦前期の映画館建築、劇場が発行したプログラム・雑誌、戦時下の映画館の状況、フィルム映写、大型劇場が開場した戦後の映画黄金期、映画館を飾った絵看板、日本各地の映画館、1980年代のミニシアターブーム、映画館をめぐる本といった多彩なトピックで日本の映画館の歴史をたどります。(公式サイトより)
詳しくはこちらへどうぞ。
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/movietheatres2022/#section1-
オディロン・ルドン版画展@神奈川県立近代美術館(12月20日まで) 2020/11/04
企画概要
フランスの象徴主義を代表する画家オディロン・ルドン(1840–1916)の生誕180年を記念して、神奈川県立近代美術館が所蔵するルドンの版画集『ゴヤ頌』(1885年)、『聖アントワーヌの誘惑』第1集(1888年)、『悪の華』(1923年、1890年初版)、『聖アントワーヌの誘惑』第3集(1933年、1896年初版)、『幽霊屋敷』(1896年)を展示し、その幻想と神秘の世界を紹介します。
展覧会の見どころ
1. 生誕180年を記念した展覧会
2020年はルドン生誕180年にあたります。19世紀末から20世紀初頭にかけて、象徴主義の画家として活動したルドン。本展では、ルドンの代表的な版画集を展示します。
2. 5つの版画集を47年ぶりに公開
5つの版画集を展示するのは、1973年に鎌倉館で開催した「オディロン・ルドン」展以降、実に47年ぶりです。この貴重な機会をぜひお見逃しなく。(公式サイトより)
詳しくは、神奈川県立近代美術館公式サイトをごらんください:
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition/2020_collection2
「性差(ジェンダー)の日本史」@国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)(12月6日まで)2020/10/31
時の流れに浮かんでは消える無数の事実を指す「歴」と、それを文字で記した「史」。日本列島社会の長い歴史のなかで、「歴」として存在しながら「史」に記録されることの少なかった女性たちの姿を掘り起こす女性史研究を経て、新たに生まれてきたのが、「なぜ、男女で区分するようになったのか?」「男女の区分のなかで人びとはどう生きてきたのか?」という問いでした。本展は、重要文化財やユネスコ「世界の記憶」を含む280点以上の資料を通して、ジェンダーが日本社会の歴史のなかでどんな意味をもち、どう変化してきたのかを問う、歴史展示です。
本展では、まず、政治の行われる空間に着目して、区分の始まりを考えます。人びとを「男」と「女」に二分し異なる役割を定める社会は、古代律令国家の形成とともに形づくられ、家が政治空間の場となった中世・近世、政治の場から女性を完全に排除する近代国家の確立を経て、現代にいたっています。その過程はどのようなものだったのでしょうか。
また、仕事とくらしのなかの男女にも光を当てていきます。古代の木簡や古墳から出土する埴輪は、これまで 知られてこなかった古代の男女の労働実態を物語っています。中世や近世の田植え、人びとの髪を結う仕事、さまざまな職人たちの姿からは、男の職業、女の職業という私たちのイメージが、いつ、どのように生まれてきたのかが浮かび上がってくるでしょう。
さらに、それぞれの時代の社会の特徴とジェンダーに大きく左右される性の歴史を、中世から戦後までの性の売買に注目して考えます。「売春は最古の女性の職業」と言われますが、それは本当でしょうか。遊女として生きた女性たちの日記や手紙なども紹介しながら、男女の区分や位置付けを深く反映する性の歴史を振り返ります。
無意識のうちに私たちを強くとらえているジェンダー。
その歴史は、驚きと発見に満ちています。企画展示「性差(ジェンダー)の日本史」では、歴史の面白さを満喫しながら、ジェンダーにとらわれず、誰もが自分らしく生きられる社会を築く手がかりを見つけていただけるのではないでしょうか。(プレスリリースより)
公式サイトはこちらです:
https://www.rekihaku.ac.jp/outline/press/p201006/
1894Visions ルドン、ロートレック展@三菱記念一号館美術館(10月24日〜2021年1月17日)2020/10/31
開館10周年の最後を飾る本展覧会は、丸の内初のオフィスビルとして三菱一号館が竣工した年、「1894年」を軸に、当館のコレクションの中核をなす画家である、ルドンとトゥールーズ=ロートレックの時代に焦点を当てます。
1894年はルドンが色彩の作品を初めて発表した年であり、ロートレック、ルドン、ゴーギャンが参加した『レスタンプ・オリジナル』の刊行年(1893-95)とも重なります。一方、同時代の日本では、フランスへ留学し、ルドンと同じ師のもとで学んだ山本芳翠が、代表作《浦島》を制作した時代でもありました。日本の洋画家と欧州の美術史の関係にも着目します。
本展は岐阜県美術館との共同企画であり、同館が誇る世界有数のルドン・コレクションから貴重な木炭とパステル画、ゴーギャンの多色刷りの木版画を中心とした作品群、山本芳翠をはじめとする明治洋画の旗手たちの作品を出品します。国内外あわせて140点を超える作品で構成します。(前後期展示替えあり)(公式サイトより)
詳しくは公式サイトをどうぞ。
https://mimt.jp/visions/
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